第一学年一組 音楽科学習指導案
            生徒数 男子11名 女子13名 計24名
            日 時 10月11日(水) 3校時
            指導者 渋谷滋己

1.題材 「リズム譜に親しもう」

2.目標 
 @リズム譜に関心を持ち、進んで音楽活動しようとする意欲や、教え合いや協力して
  曲を作り上げようとする態度を育てる。                   (関心意欲態度)
 A強弱に対して、自分なりの表現を工夫させる。              (表現の工夫)
 B個人・グループの練習を通して、リズム読譜に慣れると共に、打楽器の表現技能を
   高める。                                     (表現の技能)
 C自己評価や他のグループ演奏の評価を通して、聴き合う力を育てる。(鑑賞の能力)

3.指導にあたって
(1)教材について
「手拍子のための小品」 キゲー・シャーブシ作曲 四分の四拍子 自由な速さで 2人が
 手拍子を打ちながら、リズム譜に慣れさせるための曲である。
「打楽器のための小品」 黒沢吉徳作曲 四分の四拍子
 6パートで作られた曲で、小編成のグループアンサンブルを核にして進めやすい。
 また、各パートに合う打楽器を一人ひとり考えさせることができる。この曲の構成上、
 どの班も必ず選ばなければならないパートは、@とDにする。
 指導要領との関連は、「表現」ウ楽器の特徴や音色を生かし、曲に相応しい奏法を工夫
 して表現すること。にあたる。
(2)生徒について
 事前調査の結果を見ると、リズムがわからないことが、読譜の妨げになっている。
 付点二分音符の拍数を含め、長さの関係を再度定着させなければならない。強弱関係
 は、特に女子に理解していない生徒が多い。
(3)指導について
 器楽にせよ歌唱にせよ、楽譜がわからないという最大の理由は、楽譜を見てもリズムが
 読めないことである。 特に器楽の場合、階名はわかっても、リズムがわからないために、
 どういう曲であるかがわからない。歌唱の場合も、音程は取れなくともリズムがわかれば
 ずいぶん助かるはずである。
 そこで、リズム譜に慣れさせるためにも、この題材を選ぶ理由がある。
 強弱の工夫をまず個人にさせることにより、ねらいを自分のものとさせ、グループ全体のもの
 にしていく中で、リーダーを中心に教え合いをしながら、グループアンサンブルのやり方の基
 本段階を経験させる。また、それを発表することにより、他のグループのよさや、音楽の多様性
 の面を体得させたい。
(4)研究主題との関連          「めあてを持って、主体的に取り組む生徒の育成」
「めあてを持って」
 毎教時ごとに、今日は何ができるようになれば良いかを、一人ひとりが具体的に意識しながら、
 学習活動を展開させることと、全体を通してどんな変容を遂げればよいのかのイメージを持たせ
 ることが必要と考える。
「主体的に取り組む」
 一人ひとりが自分の「めあて」に向かい活動する中で、少しでもクリヤーしているという実感を、
 自分や他人の評価を通して感じさせていくことが、「主体的に取り組む」ことになると考える。
 そのために、次の点に重点をおいて展開する。
 @課題提示の工夫
 ・毎教時ごとめあてを示し、その時間で何ができるようになればよいのかを具体的に確認し、次に
  進む意欲と成就感を持たせる。
 ・パートと楽器は、個人の能力や好みとグループ内での話し合いで決めさせる。
 ・可能な教時では、今までの学習を元に生徒に考えさせる。
 A学習形態の工夫
 ・全体を個人練習からグループ練習、そして全体という大きな流れにし、1単位時間も、個から
  グループ、そして全体という小さな流れの繰り返しを基本において組み立て、そのつど評価し
  修正していく。また、個人練習の時間をとり、つまずきを発見させ、取り除いてやりたい。
 B評価の工夫
 ・学習プリントを使って、毎教時ごとめあてを自己評価させ、次時に生かす。また、発表会では、
  他のクループの良い点・直したほうがよい点を評価させる。

4.指導計画(5時間)

教時           指 導 目 標    主な学習内容
「手拍子のための小品」
・個人やペア練習を通して、リズム譜に慣れさせる。
・自作の様々な打楽器に触れさせる。
・簡単なリズム打ちをする。
・個人・ペア練習
・リーダー決定する。
・強弱についての復習。


「打楽器のための小品」
・個人・グループ練習を通して、リズム譜に慣れさせる。
・パートを決定し楽器を決める。
・個人・クループ練習。
・合奏。
4(本時) ・強弱に関して、自分たち也の表現を工夫させる。 ・グループ練習。
・曲想にあって強弱の工夫をする。
・発表会を通して、自己や他のクループの評価をさせ、
 自分の表現に役立たせる。
・グループ練習。
・発表会をする。

5.本時の指導
(1)目標 「打楽器のための小品」の個人練習やグループ練習を通して、曲想に合った強弱の工夫ができる。
(2)指導過程

    具 体 目 標   学 習 活 動 時間   主な発問と指示 指導上の留意点
◎評価◇テーマ
◆形態
1.自分のパートを
 個人練習し、合奏が
 できる。
2.シーケンサーの演奏を
 聞き、足りない点を指摘
 できる。
・個人練習をする。
・合奏をする。


・演奏を聞いて、何が
 足りないか発表する。



・自分のパートを
 手拍子や箸などで、
 個人練習しなさい。
・今聞いた演奏で、
 音楽として完成させ
 るには何か足りません。
 それは何でしょう。
◎個別アドバイス
◆個別
・速くならない
・音量をおさえて

◆全体
3.今日のめあてがわかる。

4.強弱記号の意味が
  わかる。
5.自分のパートの強弱が
  書ける。
6.班で強弱を考え、練習
  できる。
 この曲にあった強弱
 を考えよう。


・自分の考えを出し合
 い班としての強弱を
 決め練習する。




10

15
・この中で一番弱いのは。
 一番強いのは。
p mf ff <>

・まず、個人で自分の
 パートを考えよう。
・個人のを基に、班で
話し合って練習しなさい。
◇プリントに記入
させ、意識させる。
◆一斉
・5種類に限定
◆個別

◆グループ
◎机間巡視
7.めあての自己評価が
 できる。
8.次の時間の内容が
  わかる。
・学習プリントにめあて
 の自己評価をする。
・次時の予告を聞く。
・今日のめあてができたか
 個人評価しなさい。
・次の時間は発表会です。
◎学習プリント
◆一斉
中学校編