様々な研修会にいっての規準と基準の話の中で、それぞれの頭の中にある定義が違うの
で、かみ合わないことが良くあります。又、出版されている本を読んでも、まるで逆の表現で
「基準」「規準」を使っていたり、混乱しました。最近は、同じ方向になってきました。
もう一度確認しておきたいと思います。
「何を評価するのか」という評価の目標や行動など、質的な拠り所を示す「評価規準」につ
いて、その達成や発達の状況の程度(level)を判定するための量的、尺度的な到達度の拠
り所を示すものを「評価基準」という。
○評価規準 教育の目標として価値が吟味された教育目標や教育内容
「関心意欲態度」「表現の工夫」「表現の技能」「鑑賞の能力」に基づき項目を
決める
○評価基準 どの程度達成したかという量的尺度
絶対評価 達成度を目標に照らして評価する
相対評価 達成度を集団の中の位置によって評価する
個人内評価 個性、良い点、可能性、進歩状況を評価
する。
○音楽科における「規準」の設定
「基準」は使わない。 「規準B」の範疇で、十分満足がA、 Bに達していないのがC
A(十分満足)
キーワードをクリアしたもの
B規準の設定(おおむね満足)
C(Bに達していない)
い
か
に
高
め
る
か
いくつかのキーワードを考えておく
Bに上げるための働きかけ・手立て
学習活動の例 |
Aのキーワード ・自然で無理のない声が出て、良く 響いている |
B規準 ・自分の声を響かせようと、丁寧に歌 っている |
Cへの働きかけ ・良い響きの友達の前に移動させ、 響きをもらいながら歌わせる ・良い響きの瞬間を捉え、「今の声」 などと、声がけする |